韓国ソウルで中国人による暴動

中国人による暴動。各紙は「衝突」としているが、偏向と見なされても構わない。あえてここは暴動と書かせてもらった。

日本は長野の次の聖火リレーの舞台であるソウルで4月27日、1万人以上の中国人が韓国ソウルに押し寄せ、各地で韓国人ら抗議団体と衝突を起こした。


北京五輪の聖火リレーが27日、ソウルで行われた。「チベット問題や中国に脱出した北朝鮮住民の強制送還など」を理由に抗議行動に出た各種市民団体と、中国からの留学生ら大規模な「応援団」との衝突や摩擦が相次いだ。

(中略)

出発・到着地点とコース沿道の主要ポイントは、韓国メディア関係者によると「動員されたと見られる留学生など少なくとも1万人以上の中国人」の人波と大小の中国国旗で埋まった。「韓国建国以来初めて」の事態だという。

リレーの列に乱入した男など韓国に住む脱北者3人と、中国人留学生1人が騒ぎに関連し逮捕された。

しかしKBS放送などによると、韓国のデモ隊と中国人「応援団」の衝突は中国側が数の力で圧倒。出発地点近くで起きた衝突では、韓国側の牧師など180人余りが、1500人以上の中国人グループの攻勢を受けた。ペットボトルや角材、歩道のブロックなどを投げつけられ、韓国側の十数人が被害を受け、新聞社カメラマンも負傷して病院に運ばれた

市役所前広場付近では、チベットと台湾の旗を振っていた少数のデモ隊が中国人グループに追われて近くのホテルに逃げ込んだ。中国旗を振りながらロビー内に入った追跡者らを阻止した警官が逆に、鈍器のようなもので頭を殴られ負傷した。

また同広場で「チベット・フリー(自由)」と書いたTシャツを着ていた米国人ら数人を中国人グループが取り巻き、近くの建物の石壁に押し付けたり中国旗の旗ざおで殴るなどし、少なくとも1人が負傷した。

4月27日20時44分配信 毎日新聞【ソウル中島哲夫】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080427-00000052-mai-cn


これについて以下のようなコメントが寄せられている。



――なぜ、中国国旗だけで埋めるんだろう?

各国の国民がそれを見てどのように感じるのか、
考えないのだろうか?
北京で日本や韓国の国旗で街頭を埋めれば、
中国の国民だって良い感情は持たないはずでは?(←回答求む)

政府の案だとしたら戦略的じゃないね。
留学生発案だとすれば、政府転覆を狙って
諸外国の圧力を高めるためにあえて
嫌われることをしているのだろうか?



――私は本当は親中派なんです。

しかし、今回の中国人には、あきれるを通りこして、恐ろしさを感じています。
中国人がオリンピックを成功させたい、その気持ちは分かります。自分が中国人だったらそう思います。しかし、今日の韓国でも、赤い大きな国旗で埋め尽くす・・・過激派と同じ行動をしています。世界の人がチベット人への弾圧に抗議しているのに、あれだけたくさんの人間がまったく耳を貸さず、「欧米の報道はウソ」「中国の台頭へのねたみ」などとロボットのように同じ答えで話をそらすだけ。ホスト国なら本来なら万国旗で迎えるところを、自国の国旗しか持たない。反対するものには石を投げ、それが同胞なら個人情報を暴いて家族ごと制裁をする。もうこれは完全にナチスであり、、カルト宗教であり・・・人間じゃなくなっている。こういえば暴力投稿を始める・・・


――長野ではリレーの事前に地道な石拾い

長野ではリレーの事前に地道な石拾いを始め、投擲可能なあらゆる物体を排除していたそうです。
こういう事をやらなければ日本でも起こっていた出来事だと思うと、ゾッとします。

かつてコレほど迷惑なで歓迎できない聖火があったでしょうか


――中国人 普通に集まり過ぎ!

国旗 多過ぎ!
それだけで ケンカ売ってるみたいに見えるし
おまけによその国で荒れ過ぎ!
どこ行っても そりゃ反感買うわ
自分達の姿 鏡で見てみて!・・・も彼らには解らんのかな・・・。


――近隣アジアからも邪魔にされる中国で本当に五輪を開催する意味はあるのか?

それとも新手の国際社会からの嫌がらせか?まぁーおかげで本当の中国を報道するのにやや近づきつつあるけど。




中国人はオリンピックを何のためのものだと思っているのか。各国代表により勝負を競う機会であることは確かだが、それ以上に政治抜きにスポーツを通して各国が通じ合うこと、人権の尊重と平和社会が本来の目的ではなかったか。

対決を通して主張することのみを目的としているのか。彼らの言動を見ると、残念ながら平和の祭典という概念を持ち合わせていないように見える。

戦争も含めオリンピック開催期間・前後7日の間は全ての争いを停止させるという古代ギリシャの慣習から始まった「五輪停戦(オリンピック停戦)」の美しい精神はいづこへ。聖火のある所に大挙して押し寄せ、赤い自国の旗で辺り一面を覆いつくし、現地の反対派がいれば僧侶だろうが警察だろうが暴力を厭わず振り尽くす。

聖火と共に彼らが去った後の街の様相は、さながらイナゴの大群が通り過ぎた後の田畑のようだ。

今一度オリンピックの目的というのを見直したい。


――IOCの役割と理念
オリンピック憲章:「IOCの使命と役割」項を一部抜粋すると

・スポーツを人類に役立て、それにより平和を推進するために、公私の関係団体、当局と協力すること
・オリンピック・ムーブメントに影響を及ぼすいかなる形の差別にも反対すること。


――オリンピックの目的
オリンピック憲章:「オリンピズムの基本原則」の一部に以下の記載

・よい手本となる教育的価値、普遍的・基本的・倫理的諸原則の尊重などに基づいた生き方の創造である。

・オリンピズムの目標は、スポーツを人間の調和のとれた発達に役立てることにある。その目的は、人間の尊厳保持に重きを置く、平和な社会を推進することにある。



オリンピックが平和の祭典として確立されているかは甚だ疑問だ。しかし、「はな」からそんなものは知らないとでも言うような姿勢はどうか。中国の一連の行動が示すのは、中国以外の全ての国に対する「他国差別」と侵略と言われても仕方がない。聖火リレー開催地に赴き赤一色で埋め尽くす様子を見て、彼らの中に共和、共存の精神を見出すことは想像力を駆使しても難しい。

五輪の基本概念となる世界平和の推進という概念が欠如している国で開催することにIOCは何を感じているのか。そこにIOC理念との矛盾は感じないのだろうか。それとも五輪開催国とすることで、中国が近隣アジア諸国に対する差別を省みるきっかけとなることを期待したのだろうか。

「なぜこうも自国(中国)での五輪開催に対して反対運動が起こるのか」、「もしかすると我々に非があるのかもしれない」という当たり前の気付きが大きな「状況の力」の渦(あるいはマインドコントロール)に対抗して生まれることを願う。「反対運動は嫉妬」などの詭弁はもう沢山だ。



参考:五輪停戦(オリンピック停戦)とは
競技期間中に停戦した古代ギリシャにならい、すべての紛争当事者に呼び掛けるもので、1992年に国際オリンピック委員会(IOC)が提唱、94年のリレハンメル冬季五輪から始まった。サラエボなど紛争の舞台になった市も署名した。(共同通信)

アテネ五輪では日本は明石康(元国連事務次長)は署名したもののイラクへの自衛隊派遣に矛盾が生じることなどから、政府としては署名せず、実現しなかった。アメリカも同様。

パウエル米国務長官:
「五輪停戦の努力は気高いが、不幸なことに世界は五輪のために完全停止しない。武力だけに頼り、平和と和解の精神を理解せず、民主的で自由なイラクのために働くことを望まない者たちには(武力で)対処するしかない」

こちらが分かりやすい。

»五輪停戦の実際と限界 (読売新聞)

»国連広報局の資料 The United Nations and the Olympic Truce - Frequently Asked Questions -(国際連合とオリンピック停戦/よくある質問)の日本語訳


Yahoo!ブックマークに登録    「はてなブックマーク」 この記事をはてなブックマークに登録

当記事はリンクフリーです。よろしければ以下のタグもお使いください。

×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。